現在学校では1人1端末の時代となり、2022年からは情報の授業が必修科目となりますが、そう言った時代の変化などに対して現在感じていることを教えてください。
情報の授業の必修化、ツールとしての1人1台端末の利用、プログラミングの導入などは、似ているようで実は結構違うことなので、まずプログラミングについてに絞ってお話してもよろしいでしょうか。
はい、よろしくお願いします。日向先生は県の情報担当員ですのでそこの知見も頂けると嬉しいです。
私のわかる範囲にはなりますが、学校で教えるプログラミングについては、プログラミングのプロになる勉強というわけではなく、何かミスをした際に、どう改善すればうまくいくか等を粘り強く取り組めるような生徒を育むことを目的に授業を考えてます。
いいなぁ、プログラミング。僕も出来ることなら受けてみたかった(笑)大学時に専攻したんですけどプログラミングって日向先生の言うように、実務的な部分だけでなく自分の考えを形にするために思考する力が身に付くと思うんですよ。
わからない事象に対してどうしたらうまくいくのか試行錯誤できるし出来たときは達成感がある。大事な力ですよね。
うちの学校では「社会人になった時にOfficeなどPCを当たり前のように使うが学校では教えてくれない。社会に出てしっかり活躍できる人材を育む」という事を掲げて実務的な意味合いで情報の授業を進めたいと考えています。
ただ私立高校ですが、お恥ずかしながら情報化には実際はかなり出遅れているのが現状です。
1人1台の端末もまだ全然揃ってませんね・・・。
私の学校は逆にどんどん取り入れて進めています。ただ周りの学校を見ていると洞口先生の言ったように新しいことに手が出せないところも多いです。
まだ体制が整っていない現状では県教育委員会でも方針を出せていない状況なので、現場に投げられている感じなんですよね。なので学校単位の管理職の人たちの考え方で新しいことを取り入れている学校やそうでない学校の差が出てしまっているんです・・・
学校によってそんなに違いがあるんですか・・・
そうですね。私も情報の担当員として全国の教員と連携して動いていますが、授業の具体的な内容についてもまだだま検討段階であるのが現状です。
県は各学校に情報担当員を1人は配置しようとしてますが、担当員の人数が足りなく配置されていない学校や県も実際にはあります。
正直なところ、PC関係は新たに始まった分野で、世代的にも親だけでなく先生までも中々教えることが難しいのが現実ですね・・・なので外部で子供たちが学習するのは教師として助かりますし、それが塾に合わさって学べるなんてすごい良いと思います。
ちなみに生徒たちを見ていると、プログラミングに対してすごく意欲的でとても楽しそうです!今は学校による違いが出てきてはいますが今後必ず役に立つ力なので早めに学ぶのはとてもいいと思います。
先ほど日向先生がおっしゃった、プログラミング以外に関してはどうでしょうか?
情報の授業としては子供たちがネット社会に関わる上での知識や考え方も学びます。
またOfficeなどでは今後必要不可欠になる速く正確に文書をタイピングする力、大量のデータを意図に応じて分析する力、相手に伝わるスライドを作成しまとめる力等を身に付けます。
小学校の授業でも普通にスライド作成など使いますもんね。PCが使えないことで学校の授業についていけないのではないかという危機感を持っている保護者は結構いるみたいですよ。
時代ですね・・・
実際にGIGAスクール構想により今後は一人一台の授業用パソコンが導入されていきます。その際に、タイピング出来ません!「『にゅ』ってどうやって打つんですか?」と言っていては進みませんし、その生徒も困りますよね。
実際に、高校に入ってもタイピングをした経験がほとんど無い生徒もいます。このような時代だからこそ、早い段階でフリック入力中心のスマートフォンだけでなく、キーボードがあるパソコンにも触れることは大切だと思います。
皆さんありがとうございます。勉トレでもプログラミングやOfficeなど、情報の授業にはかなり力を入れて進めていますし、日向先生などは今後もその点でご協力いただくことが増えると思いますが何卒よろしくお願い致します。
私の可能な範囲であればこちらこそよろしくお願い致します。
改めまして洞口先生、宇多先生、日向先生、村田さん、本日はお忙しい中お越しいただき本当にありがとうございました。以上でインタビューを終了とさせて頂きます。
ありがとうございました。